No.23 ハワイから帰ってきたトゥシビー記念写真

2013年2月1日
 

 

 No.23 ハワイから帰ってきたトゥシビー記念写真









801-167-3
 
「嘉数カマド八十五歳生年祝記念 昭和八年旧正月六日」と題字のあるこの写真は、字真栄里の屋号「前真知田」嘉数進さん宅の一番座に掲げられている。
 
沖縄戦で多くの貴重な資料が焼失したなか、この写真はハワイに移民した親族から戦後沖縄の嘉数さんたちの元に届けられた。
嘉数さんの曾祖母にあたるカマドさんの数え85歳のトゥシビー(生年祝い)に、正装した親族が赤瓦の「前真知田」の家屋の前に勢揃いして撮影したものだ。
 
前列の白髪の女性がカマドさん。カマドさんは1849(嘉永2)年、酉年生まれである。
昭和8(1933)年、旧正明けの最初の酉の日が6日に当たるため、この日にトゥシビー祝いが開催された。
その5年後カマドさんは数え90歳で亡くなった。当時としては大変な長命であった。
 
カマドさんの後ろに立つ若者はカマドさんの孫で、嘉数さんの父亀吉さん。
「前真知田」はカマドさんの長男の太郎さん、孫の亀助さん、亀二さんがハワイに移民。沖縄の家を守っていたのが亀吉さんだった。
ハワイに住む亀助さんは現地で金融業を営み、戦後の荒廃した沖縄を復興させようと、ハワイで救援活動に尽力したことで知られる。
沖縄に豚を送ろうと提案し、輸送船の手配や船に乗る人選にも深く関わったという。
 
(写真 賀数進氏所蔵)