6月30日、糸満市役所ふくらしゃ館にて「第9回テーマ型座談会『地域の防災を考える-熊本地震を受けて』」を開催しました。
テーマ提供者の名幸賢人くん(沖縄水産高校総合学科福祉サービス系列3年)が、2016年4月14日に発災した熊本地震の被害状況の説明を行い、会場に向けて「糸満市で何かできることはないか?」という問いを投げかけました。
それを受けて、情報提供者の新垣元さん(新川区区長)、大生義国さん(オジサンクラブ代表/糸満市ボランティア団体連絡協議会役員)、島袋雄文さん(糸満市社会福祉協議会事務局次長)、上原倫人さん(糸満市市民生活環境課防災係)の4名の方から、実際に熊本へ支援、ボランティアに行った際の体験談や感じた事などの話がありました。
市防災係として宇土市小学校の避難所運営を行った上原倫人さんの話では「昼間は自宅にいるが、夜になると余震でいつ崩れるか分からないという不安で避難所に来られる方が多かった」と、避難所運営の立場だからこそ感じた現地の実情などを聞くことができました。
また、「糸満市から熊本の被災地に対してできること」といテーマで、3~4人一組に分かれてディスカッションを行いました。続けて会場全体で「現地の人たちが何を求めているのかを正確に知る」「すこし時間を置きながら継続的にやっていくのが真の勇気」などの意見やアイディアを共有しました。
会場には熊本県出身のご夫婦も来られていて、「ふるさと熊本に対し、糸満市で何かできないかと話し合う会を開いて下さって本当に嬉しかったです」とお礼の言葉を述べる場面もありました。