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糸満ハギの「ハーレー舟」製作現場を見学!

2013年11月18日

ハーレーで使われているハーレー舟はどうやって作っているの? 誰が作っているの? そんな疑問を解決すべく、糸満漁港近くにある「糸満海人工房・資料館」にお邪魔しました。

資料館に併設されている工房では、まさに名城のハーリー(糸満では“ハーレー”)舟が作られているところで、糸満海人文化の生き字引として知られる上原謙さん(NPO法人ハマスーキ理事長)と、舟大工の大城清さんに色々教えていただきました。

糸満で作られるハーレー舟に使われるのは、宮崎県産の飫肥杉(オビスギ)。製剤業者に細かく指示を出し、必要な厚さ・長さに製材れた物を仕入れ、6カ月以上乾燥させてから、舟大工が約2カ月かけて造り上げるそうです。乾燥期間も含め、1艇作るのに要する期間は約8カ月!

糸満の舟大工は昔からこの長期間に渡る造舟作業をたった一人、手作業で行ってきたというから驚きです。

 

1.ハラケーギの作製

まず最初に依頼者から用途や使用人数などを聞き、舟大工が頭の中で図面を描き製材された板に直接墨打ちして切り出し、部材を作製します。

墨打ち

墨打ち

 

昔はのこぎりで切り出していましたが、最近は電動の丸ノコを使用しているとのこと。一番初めに切り出す部材はハラケーギ(両サイドの一番広い部分)。

ハラケーギ1

 

ハラケーギ2

ハラケーギの切り出し

 

ハーレー舟は後ろ側がせり上がっているため、ウヮージー(上添え)の部材を付け足します。

ウヮージー

点線に囲まれた部分がウヮージ

 

ウヮージーとハラケーギの接続面に隙間が空かない様のこぎりで削り、擦り合わせをしてからフンルー(継ぎ材)やルークギ(竹釘)を使って接合。

フンルーとルークギ

 

内側は厳密に厚さを調整しながらサシカザン(座席板の支え)等を残して削り、外側はなめらかになる様にカンナをかけます。

針金で厚みを計測

小さな穴を開け、針金を通して厚さを測る

 

サシカザン

サシカザンの削りだし

 

2.ハラケーギの曲げ

シンメーナービ(大鍋)で湯を沸かし、カシゲー(かすがい)や万力などで、2枚のハラケーギを仮固定しながら湯をかけ、ヒカーサー(引合棒)や、ハイボー(張棒)を使って左右対称になるようにゆっくりと曲げて船の曲線を作ります。

カシゲー(かえし)

カシゲー(かすがい)

 

3.スクジーの作製

船にとって一番重要な舟底部分、スクジーを作ります。

スクジー

スクジーの作成

 

中心部分のマスク(「真底」の意)と、その両サイドにつけるナカングヮを切り出し、スクジーと仮接合。 接合面にのこぎりを差し込み擦り合わせをします。ぴったりと合わさったら接合し、内側を削りこみます。

ナカングァー

マスクとナカングァーの擦り合わせ作業 

 

4.接合と仕上げ

伏せた状態のハラケーギにスクジーを乗せて、接合面がぴったり合う様、擦り合わせをします。
接合面に少しでも隙間があると浸水してしまうので、かなり時間をかけて慎重に行います。擦り合わせができたらフンルーとルークギで接合します。

sukuji2.jpg

 

次にヒーングヮ(舟底の舳先部分)、トゥムングヮ(舟底の舟尾部分)など他の部材を切り出し、擦り合わせをしてフンルーやルークギ、接着剤などで固定します。同様にヒージラ、トゥムジラと呼ばれる逆三角形をした部材を取り付け、フンルーで固定します。全体にカンナをかけ、ハイボー(張り棒)、ウヮーグマ(船べり保護板)を取り付けたら仕上げです。昔は全体にサメの脂を塗っていましたが、今は薬品を使用して防水加工と防腐処理をします。必要があれば色を塗ったり装飾をして完成!

ヒングァー

 

ヒンジラ

フンルーでガッチリと固定されたハーレー舟の正面(ヒージラ)部分

お問い合わせ

商工観光課
観光振興係
電話:098-840-8135