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糸満のハーリー・ハーレー
勇壮な海人(ウミンチュ)のまつり「ハーリー、ハーレー」
旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」に、大漁と航海の安全を神に祈り爬龍船(はりゅうせん)競漕をする「ハーリー、ハーレー」とよぶ行事は沖縄各地にみられ、市内では字糸満、字名城、字喜屋武でおこなわれます。
なかでも、字糸満の糸満ハーレーは全県的によく知られ、沖縄の伝統的な民俗信仰のあり方をよく伝え、船漕ぎ行事の典型的な例として、2012(平成24)年に糸満市指定無形民俗文化財となっています。
◆令和7年度(2025年)の各地区のハーレーの開催情報は以下をご確認ください。
https://www.city.itoman.lg.jp/soshiki/20/28883.html
糸満ハーレー <毎年旧暦5月4日開催>
海の恵みに感謝し、よりいっそうの大漁と航海安全を祈願する神事として、古い時代の集落である西村(にしむら)、中村(なかむら)、新島(みいじま)の3つのムラに分かれた勇壮な男たちが、ハーレー舟(サバニ)に乗り込み熱き競漕を繰り広げます。会場の糸満漁港を見下ろす山巓毛から、旗が振り下ろされるのに合わせて御願バーレーがスタート。その後、青年団ハーレー、クンヌカセー(転覆競漕)と続き、各ムラのより優れた漕ぎ手が乗るアガイスーブが行われます。
【トピック】
2023年6月21日に行われた糸満ハーレーが、沖縄観光情報WEBサイト「おきなわ物語」で紹介されました。会場の盛り上がりをぜひご覧ください。
<外部リンク>
https://www.okinawastory.jp/mahaeblog/?p=20208<外部リンク>
開催地
糸満漁港中地区(糸満市字糸満603-1)
問い合わせ
糸満ハーレー行事委員会
098-851-8339(※問い合わせは行事期間中のみ受付)
名城ハーリー <毎年旧暦5月4日開催>
名城のハーリーは、旧暦5月4日にイリーヌハマ(北名城ビーチ)で行われます。競争の中心はウグヮンバーリーと青年バーリーで、地域を後(クシ)ンティー、中(ナカ)ンティー、前(メー)ンティーに分けて競います。ウグヮンバーリーは、かつては沖から浜に向けて漕ぎましたが、現在は浜の沖合に浮かぶ無人島、エージナチアックの海上に立てたソー(棹)を折り返して競います。
開催地
北名城ビーチ
喜屋武ハーリー <毎年旧暦5月4日の直近日曜日開催>
喜屋武のハーリーは喜屋武漁港でおこなわれ、地域を北支部、中支部、南支部の3つに分けて競い、海の神に豊漁を祈願します。近年では競漕はユッカヌヒー意向で直近の日曜日に開催するようになりましたが、ヌン殿内(ドゥンチ)ジルーメーという配所でのウグヮン(御願)は、今も旧暦5月4日の早朝におこなわれます。
開催地
喜屋武漁港
糸満市喜屋武5534