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シリーンカー
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シリーンカーは、字糸満の代表的なンブガー(産水を汲むカー)で、勢(し)理(り-)腹(ばら)の一族の祖先が掘ったので、シリーンカー(勢理のカー)と名付けられたといわれています。
元日の朝の若水はンブガーから汲む習わしがあり、旧暦の元日の早朝には若水を汲む人でにぎわっていました。その名残で、現在でも旧暦の元日の午前中はカーを拝む女性が多くいます。
水量は現在でも豊富で、半円形状の琉球石灰岩の石組が巡らされ、正面の縁石には釣瓶の上げ下げで擦り減った窪みがいくつかみられます。
「糸満」という地名は、昔、このカーに糸と繭を咥えたカニが出てきたことに因むという言い伝えがあります。
場所
糸満市字糸満50付近