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No.11 脱穀のころ
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兼城橋から報得川河口までをイチマンガーラ(糸満河原)という。
2枚の写真とも1959年ごろの撮影で、イチマンガーラ近くの稲田で作業に励む農家の人々を写した一枚。
上の写真の中央にでんと構える農具は足踏みの脱穀機。
このころ使われていた農機具のなかでは最も機械らしいものだろう。樽状のドラムに逆U字型の太い針金状の歯がさしてあり、踏み板を踏んで回転させたドラムに稲穂を当てて脱穀した。
写真後方には水田が広がり、左奥には蛇行する報得川が見える。
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(写真提供 東風平朝正氏)