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No.20 私が生まれ育った家
801-78
写真の茅葺きの家で私は暮らしていました。
1950年にこの家で生まれたので、それ以前に建てられたことになる。
母屋はアガリンザーと仏壇のあるナカザー、裏座のクチャグヮーの三間、それに台所が隣接している。
床は大きさの違う板を継ぎ合わせていた。軒が低く、来客がよく頭をぶつけていた。台風の時期は怖かった。
吹き荒れる風に雨戸が外れないか、家ごと吹き飛ばされないか心配だった。屋根の茅は何回も吹き飛ばされた。
そのたびに親戚や近所の人たちが屋根を補修してくれた。
今にも壊れそうな我が家はこの写真を撮った1970年にコンクリート住宅へ建て替えられた。
豆腐屋の角で立ち話(字福地・1970年)
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(写真・文 大城弘明氏)