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No.7 カミアキネーの女性
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1960年ごろ。字糸満の海外沿いの町端通り、カンジャージョーグヮーの辺り。まだ茅葺の家が少なくない。
手前右側の広場では漁に使う袋網が干され、その奥にはサバ二が陸揚げされている。
女性が魚の入ったタライを頭に載せ、足早に通りを行く。
頭上に商品を載せて行商することをカミアキネーと言うが、溢れんばかりの魚の入ったタライを頭に載せ、女性たちは那覇や近隣の農村などにカミアネキーに行った。
鮮度の高い魚をより早く運ぶことが利益につながるため、女性たちは先を争って、カミアネキーに励んだ。
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(写真提供 東風平朝正氏)