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沖縄県指定史跡 米須貝塚
米須貝塚
米須貝塚から古代人もみたかもしれない海岸線
糸満市字米須集落の南方約800mの海岸砂丘地に形成された弥生~平安並行時代の貝塚である。貝塚の内陸側は、北へ緩やかな斜面を成し、その斜面部に集落が形成されている。地質は第三紀層泥灰岩(クチャ)を地盤に琉球石灰岩、島尻マージ、砂土の順で堆積している。海岸側には、「スーガー」と称される湧泉と遠浅瀬があり、貝塚形成の地理的条件をよくそなえている。1984年範囲確認調査が糸満市教育委員会によって実施されている。
本貝塚から出土する人工遺物として貝塚時代後期系の土器、貝錘、貝匙、石斧、摩石、石皿等が検出されている。土器は器形も多様で、カメ形、深鉢形、壺形が見られる。その他、九州系の弥生土器、貝札、彫文土器片なども検出されている。
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