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市指定史跡 南山城跡
南山城跡東側石垣
南山城は、14~15世紀頃の三山分立時代に栄えていたグスクである。標高は約50mで、面積は14,000平方メートル。現在、糸満市立高嶺小学校敷地となっている。
大正4年の小学校建設により、城壁などの遺構はそのほとんどが壊されている。現存する城壁は、敷地北側と東側校門近くに残るのみとなっている。また、城内にあった拝所や墓なども整理され、神社裏側へ集められている。
1984年、校舎改築に伴う緊急発掘調査が市教育委員会によって行われ、北側城壁の一部と石敷き遺構が検出された。しかし、保存状態はきわめて悪いとの結果がでている。出土遺物として、中国明時代の陶磁器類や日本産の陶磁器類の他、鉄製品、青銅製品などが出土している。
文献によると南山は、本島南部を支配していたとされているが、南山城と歴代王については諸説あり、定かではない。
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