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市指定有形民俗文化財 ミーカガン及び製作具一式
ミーカガン及び製作具一式
ミーカガンは、糸満漁師の玉城保太郎(1854年~1933年)により明治10年代後半に考案された水中眼鏡の一種で、糸満を代表する漁具の一つである。ミーカガンの登場により採貝漁や追い込み漁は飛躍的に発展し、特に糸満においては漁獲量が増大した。
本指定物件は、ミーカガン制作に携わった最後の人物と目される金城勇吉(1892年~1992年)製作のミーカガン及び製作途中の未製品、製作具一式より構成されるもので、ミーカガンの典型的形態や、一連の製作技法、工程等を知ることのできる資料群として重要である。