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「恒久平和を願って」戦後80年市長メッセージ
80年前、沖縄県は太平洋戦争末期に唯一の住民を巻き込んだ地上戦において、20万人余 の尊い命が失われ、糸満市においても沖縄戦最後の激戦地となり多くの住民が戦禍の犠牲となりました。
このような歴史的背景を持つ本市は、「沖縄戦終焉の地」として戦争の悲惨さや平和の尊さを認識する中で「ひかりとみどりといのりのまち」を基本理念に掲げ、平和を希求することを目的に平成5年に「平和都市宣言」を行い、毎年6月17日から23日までを「平和週間」と定めて、「糸満市平和祈念祭」の開催などを通して平和の発信を行っております。
また、今年は「戦後80年平和祈念事業」として、平和に関する様々な取り組みを行っております。多くの方に関心を寄せていただくことで、これらの取組みが平和について考える契機となることを期待しております。
沖縄戦終戦から月日が経つとともに、これまで自らの体験を通して私たちに平和の尊さ、戦争の悲惨さを伝えてくれた戦争体験者の方々は、ますます少なくなっております。
このような中、この糸満の地で生活を営む我々に残された課題として、私たち一人ひとりが平和を願う思いを持ち、次の世代へ、命の尊さ、平和の大切さを伝えていかなければならないと考えております。
世界では、今もどこかで戦争や地域紛争が起きています。その一番の犠牲となるのは、子ども達です。私たちは、子どもたちの明るい未来を守るため、平和を維持し続ける努力をしていかねばなりません。
あの悲惨な戦争を二度と繰り返さない、世界の恒久平和が実現されることを心より願うとともに、戦争で亡くなられた多くの御霊に対し、哀悼の意を捧げます。
令和7年6月23日
糸満市長 當銘 真栄
