本文
糸満市立中央公民館の館長などを歴任し、歌人としても活躍されている喜納勝代さんの歌碑が建立され、8月4日(日曜日)に除幕式が西区公民館前のサバニ広場で行われました。
喜納さんは1938年生まれの現在85歳。糸満高等学校在学中だった16歳ごろに短歌を詠み始めました。今回建立された歌碑には当時の作品で、海人のまち糸満の風景や漁師夫婦の様子を詠んだ歌、「海を恋ふ 無口な男迎へむと 素足でかける 浜の妊婦は」が刻まれています。
除幕式で臨席した當銘真栄市長は「歌碑に刻まれた短歌は、漁港の情景、家族の愛情、海人の豊かな生活がうたわれ、いまなお地域の人々に愛されています。この歌碑が糸満市民の心のより所となり、市の漁業文化を広く伝える存在になるとともに、この取り組みが文化活動の発展に大きな力となることを信じています。」とお祝いのあいさつを述べました。
喜納さんは「このような大きい歌碑を作っていただき、尽力いただいた皆さま、本当にありがとうございます。本日の除幕式を心待ちにしていました。糸満を訪れた際は、白銀堂から歌碑、糸満の市場を経由して南部戦跡を巡ってほしいです。」と笑顔で話しました。