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12月25日(水曜日)、大里公民館で新たに子ども食堂「高嶺しんか〜家」がスタートしました。
「高嶺しんか〜家」は、地域の居場所づくりをしたいとの思いから、発起人の大嶺沙耶香さんが中心となり、糸満市社会福祉協議会や民生委員、大里自治会、区民らの協力を得て、高嶺小中学校区の児童生徒を対象として始めました。初回となったこの日は、市役所や社会福祉協議会、地域の農家や市内企業から食材の提供をいただき、民生委員や老人会が調理をして、カレーライスを提供しました。
子ども食堂を開設するにあたり、発起人の大嶺さんは「近年、便利な世の中になった分、私たちが子どものころと比べると地域との関わりが希薄になっていったように感じていました。日々、そのような中で、大里公民館は区外の子どもたちも遊びに来る良い居場所だと思っていたので、自治会長さんや社会福祉協議会の職員へ相談して、開設することになりました」と集まった子どもたちを見ながら話し、「自身の知識不足で地域とのつながりやさまざまな手続きなど、開設まで大変でしたが、多くの子どもたちが集まってくれて、ただただ感動しています。今後も地域の協力を得ながらではありますが、定期的に開催して、子どもたちだけでなく、保護者や地域の高齢者といった多世代が集まる居場所づくりをしていきたいです」と笑顔で喜びを語りました。
子ども食堂を開設のため、場所の提供をした大里自治会の上原和市自治会長は「大里公民館は多くの子どもたちが集まる場所である一方、集まった子たちと地域をつなげる方法がありませんでした」と地域課題であったと話しながらも「今回のお話は良い提案だと感じたため、自治会内で話し合いを持ち、年度内は施設利用にかかる費用は無料にしたり、私自身が農業を営む区民と話し、野菜などを提供いただいたり、積極的に関わりを持ちました。区民も快く協力してくれているので、今後も自治会として可能な限り支援を続けていきたいです」と話しました。
当日は、市内小中学校が終業式で給食の提供がなかったこともあり、用意していた150食のカレーライスが、開設から1時間足らずで提供終了となりました。
カレーライスを食べた金城泰正さん(高嶺小2年)は「学校でチラシを見て、友達が行くって聞いたから一緒に来ました。カレーは辛くなくておいしかったです。またあったら参加したいです」と話しました。
子どもの居場所について、詳しくはこども未来課(Tel:098-840-8191)まで。