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5月14日(水曜日)、岐阜県で民宿を経営しながら学校寄席などをプロデュースし可多家 小里笑の名で活動する尾藤政勇さんと、落語家の春風亭柳之助さんが喜屋武小学校を訪れ、5年生と6年生を対象に落語交流会が行われました。
喜屋武小学校と尾藤さん交流するきっかけは、平成20年にさかのぼります。当時、沖縄に訪れていた尾藤さんが那覇空港で同校の児童と出会い、切り絵を披露したことで意気投合。手紙による交流を続けて、2年後の平成22年には喜屋武小学校で初めて落語交流会が開催されました。以来、同校との交流は続き、今回は7年ぶりの交流会となります。
交流会では、春風亭柳之助さんが落語で使うものや太鼓のたたき方、落語がどのようなものか説明をした後、実際に児童2人が高座に座り小話を披露。少し笑いながらも会場を笑わせようとする児童を見て、会場は盛り上がりを見せました。その後、尾藤さんが切り絵を始めると、児童らはするすると動くはさみに注目しながら、できあがった切り絵を見て「すごい!」「どうやってつくったのかな」など声を上げ、さらに、春風亭柳之助さんが落語を披露すると、会場は爆笑の渦が巻き起こりました。
また、当日は尾藤さんと空港で出会った当時の児童も駆けつけ、思い出話に花を咲かせました。
交流会を終えて、栄盛稟さんは「落語は最初分かりづらかったけど、聞いているうちに意味が分かってきて面白かった」、前原怜さんは「落語も楽しかったけど、切り絵がはさみだけで作っていてすごかった」とそれぞれ交流会の感想を話しました。
尾藤さんは「以前、近所に住んでいた知人が糸満市に住んでいるという縁もあって、喜屋武小学校との交流を続けてこれました。学校との調整や段取りをやっていただて、感謝でいっぱいです。私も75歳になり、沖縄に来ることができるのは今回が最後かもしれないと思っていながら交流させていただきました。今回も多くの子どもたちが楽しそうに笑ってくれて良かったです」と満足そうな表情を見せました。