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慰霊の日の前日となる6月22日(日曜日)に、シャボン玉石けん くくる糸満で糸満市戦後80年平和イベント・ミニライブが行われました。
同イベントは、沖縄戦の記憶と歴史を次世代に正しく伝え、「いのりのまち」糸満市から戦没者への追悼と恒久平和を発信するとともに、平和都市宣言の趣旨をさらに普及させることなどを目的に開催され、当日は開始時刻となる14時から多くの市民が大ホールに詰めかけました。
ラジオのパーソナリティーなどで活躍する糸満市出身の玉城美香さんによる紹介でオープニングを飾った01ENTERTAINMENTの平和劇「残された白梅学徒隊」では、沖縄戦末期における学徒隊の凄惨(せいさん)な演劇が行われ、来場者は演者の言葉や動きを食い入るように見つめました。
平和劇の後には、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長による平和講話、同氏や當銘真栄市長、市内の中高生らによるトークセッションと続き、糸満市内の中高生を集めて結成された糸満市戦後多くの人の心を揺さぶりました。
ライブの最後には、かりゆし58のボーカルを務める前川真吾さんが「明日が今日よりも温かい1日になるように願っています」と来場者に向けて話しました。
トークセッションと平和祈念合唱団に参加した橋本翡翠さんは「トークセッションは緊張して、考えていたことをすべて話すことはできなかったけど、自分が伝えたい思いは話すことができました。『知らない自由が未来を奪う』という言葉のとおり、多くの人が戦争や平和のことを知る必要があるので、当時の記憶や経験をしっかり継承していくことが一番大切じゃないかなと思います」と話しました。
また、来場者は6月20日(金曜日)から開催中の「いちまん人の平和アート展」、アーティストによる「特別展『多様様様性』」にも足を運び、平和とは何かを再度見つめ直しました。
同イベントについて、詳しくは政策推進課(Tel:098-840-8122)まで。