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8月5日(火曜日)から4日間、糸満市と友好都市を締結している北海道網走市、神奈川県厚木市と青少年交流事業が行われ、8月7日(木曜日)に、両市の交流団員が當銘真栄市長の元へ訪問しました。
同事業は、各市の子どもたちが交流を通して互いの文化を理解し合い、また、糸満市で平和学習を行うことで戦争の悲惨さと平和の尊さを考える機会を提供するとともに、参加する子どもたちが三市を結ぶ次世代の架け橋となることを期待して行われています。
訪問時には、両市の交流団員から糸満市に関する質問が行われ、厚木市の高塚健翔さんは「糸満市にはいろいろな伝統や文化があると思いますが、市長が特に好きな伝統や文化は何ですか」と質問し、當銘真栄市長は「すべての伝統・文化が好きですが、海人のまちで行われる糸満ハーレー、万人綱と言われ多くの人が参加する糸満大綱引は迫力があります。また、私も長く携わってきたエイサーも魅力的です。これらの伝統・文化は、市内でも各地域によって特色がありますので、さまざまな地域の文化に触れてほしいです」と糸満市の特色ある伝統文化を伝えました。
また、網走市の成田有里菜さんの「沖縄戦終焉(しゅうえん)の地である糸満市ですが、市長は沖縄戦についてどのように感じていますか」という質問に対して、當銘真栄市長は「戦争は人の感情が怒りや憎しみ、悲しみの感情だけとなって、人が人でなくなる。そのような戦争の悲惨さを経験した人は、今もその苦しみを覚えていると思います。さらに、沖縄県内には不発弾という形で、現代にも戦争の禍根を残しています。私たちは、その苦しみや悲しみを抱えながら生き、豊かな現在を作った人々に感謝しながら、その思いを次の世代に伝えていく必要があると感じています」と話しました。
両市の交流団員は、この交流期間で糸満市の交流団員とともに、シャボン玉石けん くくる糸満での文化学習やサバニ体験、平和学習などを行っています。
この取り組みについて、詳しくは生涯学習課(Tel:098-840-8163)まで。