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9月3日(水曜日)から15日(月曜日)にかけて東京都の国立新美術館で開催された「第109回仁科展」で、同会会員の西村貞雄さんが彫刻部の最優秀賞にあたる文部科学大臣賞を受賞し、その喜びを報告するため、11月12日(水曜日)、糸満市文化協会長とともに市役所を訪れました。
同展は、日本の美術家団体の1つである公益社団法人二科会が主催するもので、絵画・彫刻・デザイン・写真の4部で構成。今展では、彫刻の部に全国から78点が応募されており、沖縄県から文部科学大臣賞を受賞するのは初めてです。
西村貞雄さんは、佐敷村(現南城市)出身で、琉球大学を卒業後、東京芸術大学大学院の美術研究科彫刻専攻課程を修了。1986年から1992年にかけて行われた首里城正殿復元では彫刻復元制作および下絵制作を担ったほか、県内外の数々の展示会などで入選を果たすなど、県内外の美術・芸術振興に大きく貢献されています。現在も、琉球大学名誉教授として多くの学生に指導を行ながら、芸術家として積極的に創作活動を継続しています。
西村さんは「本日はこのような場を設けていただき、大変うれしく思うと同時に、改めて受賞した実感がわきました。展示会に出品するためには制作した趣旨を一緒に提出する必要があり、ぜひ市長と教育長にはその趣旨も見ていただけるとうれしいです」と喜びを語りました。
報告を受けて、當銘真栄市長は「文部科学大臣賞の受賞、おめでとうございます。市内に最高の賞をいただく人材がいることは、大変光栄なことです。これからも、教授として多くの学生にご指導いただき、県内の芸術分野において、後進育成にご尽力いただきたいです」と、屋良朝俊教育長は「全国的な展示会で最高賞を受賞されることは大変すばらしいことで、今回の受賞で改めて西村さんの功績をひしひしと感じました。これからもお体に気を付けていただきながら、創作活動を継続していただきたいです。受賞おめでとうございます。」とそれぞれ話しました。
この記事について、詳しくは生涯学習課(Tel:098-840-8163)まで。





