本文
糸満市と糸満市遺族会共催の令和7年度糸満市出身戦没者 満霊之塔慰霊祭が、11月30日(日曜日)に同塔で行われました。
同慰霊祭は、日露戦争をはじめ多くの戦争と沖縄戦で亡くなられた糸満市出身戦没者を追悼し、戦没者のご冥福と世界の恒久平和を祈念して毎年実施しています。
黙祷から始まった慰霊祭には、多くの遺族や関係者らが出席。糸満市平和の語り部育成事業卒業生による糸満市平和都市宣言の朗読や参列者による献花が行われたほか、戦後80年の祈念事業として、糸満市緑化支部の後援で當銘真栄市長らによる祈念植樹が行われました。
慰霊祭で當銘真栄市長は「ここに眠る戦没者各位の御霊(みたま)のご冥福をお祈り申し上げます。今なお、国際社会ではロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、紛争や武力衝突などが絶えません。私たちは次の世代に命の尊さや平和の尊さを語り継いでいく重要な責務があります。そのため、今年で戦後80年目を迎えるにあたり、恒久的な平和意識の普及啓発を図るため、くるちの苗を植樹します。この樹木が平和を尊ぶ心を育み、次世代へと継承していく平和のシンボルとして、大切に見守っていただきたいです」と追悼の辞を述べました。
また、糸満市遺族会を代表して、新垣重政会長は「糸満市は先の大戦で多くの県民が尊い人命を失いました。そのため、この満霊之塔には、亡くなられた人々の御霊(みたま)11,000余柱が鎮魂の願いを込めて合祀しています。沖縄戦終結から今年で80年の歳月が経過する中、戦争の風化や継承のあり方が課題となっています。私たち遺族会は、糸満市とともに戦争の悲惨さ、平和の尊さを子ども、孫らに伝え、今後も慰霊祭を挙行してまいります」と追悼の辞を述べました。
同慰霊祭について、詳しくは社会福祉課(Tel:098-840-8132)まで。









