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歴史散策めぐりコース
幸地腹・赤比儀腹両門中墓(こうちばら・あかひぎばらりょうもんむんちゅうばか)<所要時間目安:10分>
「沖縄県内最大の巨大な門中墓」
約5400平方mの敷地の中央に本墓、その前に4基の仮墓、子ども墓2基、納骨堂1基が立ち、300年以上の歴史を持つ県内最大規模の門中墓。約5500人の先祖が祀られているこの共同墓地は一族団結の象徴である。
照屋の石彫獅子<所要時間目安:5分>
「愛らしい表情が魅力の照屋地区の守り神」
照屋地区の火の守り神として作られた石彫りの獅子。高さ約1m、最大長60cm、最大幅約40cm。獅子は当時人々に火の山(火山)として畏れられていた八重瀬岳の方向をヒーゲーシ(火返し)として向いている。他の地域の石彫獅子と比べ美しく、独特の愛嬌のある表情で地域の人々に愛されている。糸満市の有形指定文化財。
南山城跡<所要時間目安:10分>
「かつての繁栄を思わせる石垣」
南山城は琉球三山時代(14~15世紀頃)に栄えた城で、当時南山は交易を盛んに行い、明文化を取り入れ南山文化を築く。現在は城郭の石垣のみ残り、高嶺小学校のグラウンドと校舎の台地となっていて、校門と南山城跡の入り口をつなぐ遊歩道は何とも風情があり、散策に適している。城跡内のガジュマル群落は「沖縄の名木百選」に選ばれている。
真壁公園<所要時間目安:15分>
「石垣の城壁が情緒あるグスク公園」
三山分立時代に字真壁の北側丘陵に南山城の出城として築かれたと言われている。南側の入り口の近くには白馬をめぐっての戦で国頭按司に敗れた真壁按司の魂を鎮めるために真壁神宮寺が建っている。出土遺物から、14~16世紀に栄えた城であることがわかっており、現在史跡公園として整備されている。
具志川城跡<所要時間目安:20分>
「太平洋を一望できる城跡」
沖縄本島最南端の字喜屋武具志川原に位置する標高約17mの崖に築かれた具志川城跡。正確な居城年数は不明だが、出土された遺物から13世紀~15世紀中の短い間のみ使用されていた城のようである。崖に沿うようにして自然の石を積み上げた野面積みの石垣がある。正門付近以外は三方が海に面しており、太平洋を一望できる絶景スポットである。