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国登録有形民俗文化財 糸満の漁撈用具

ページID:0035793 更新日:2026年3月24日更新 印刷ページ表示

国登録有形民俗文化財 糸満の漁撈用具 サバニ等の舟用具の写真
サバニ等の舟用具国登録有形民俗文化財 糸満の漁撈用具 各種漁具用具の写真
各種漁具用具国登録有形民俗文化財 糸満の漁撈用具 販売道具などの関連用具の写真
販売用具等の関連用具

 

 糸満の漁撈用具は、糸満市域で収集された、魚介類の捕獲に使用した漁具や行商に使用した販売用具などである。当地の沿岸部を本拠地とする漁業従事者は、糸満海人の名で知られ、サバニと呼ばれる小型の木造船を主に使用し、優れた漁撈技術を持って県内のみならず、県外さらには南西諸島をはじめとする広範な海域に出漁した。その卓越した技術と国内外における積極的な生業活動から、南西諸島の漁業の発展にも指導的な役割を果たしてきた。アギヤーと称する潜水型の追い込み漁を得意とし、その独特の漁法は、糸満海人の移動とともに各地に伝播した。

 なかでも、ミーカガンやサバニ、アギヤー漁に用いられた用具は、漁獲高の飛躍的な向上をもたらした技術革新を具体的に示すもので、当時の高度な海洋知識を今に伝える資料である。本文化財は、漁撈用具の製作から商いに至るまでを一括して把握できる資料群として県内でも希少であり、また、出漁する男性に対し、女性が行商に使用した販売用具なども併せて収集されているため、漁撈の技術や実態、地域の生業の様相をよく示している。沖縄における生業の地域的展開や我が国における漁撈活動の変遷を考える上でも注目される。